先日、直木賞を受賞された門井慶喜さんの「銀河鉄道の父」を読みました。
岩手県花巻に生まれた宮沢賢治は、37歳という若さで亡くなるまで、主に東京と花巻を行き来しながら多数の詩や童話を創作したそうです。
知らなかったー。もう少し年を取った方だと思っていました。
知らなかったー。もう少し年を取った方だと思っていました。
賢治の生家は祖父の代から富裕な質屋であり、長男である彼は本来なら家を継ぐ立場ですが、
賢治は学問の道を進み、後には教師や技師として地元に貢献しながら、創作に情熱を注ぎ続けた…
ということになっていますが、この物語によると、ごく若い頃は、親の富をを当てにして、好きなことをするゴクツブシ…的な人だったようです。
賢治は学問の道を進み、後には教師や技師として地元に貢献しながら、創作に情熱を注ぎ続けた…
ということになっていますが、この物語によると、ごく若い頃は、親の富をを当てにして、好きなことをするゴクツブシ…的な人だったようです。
地元の名士であり、熱心な浄土真宗信者でもあった賢治の父・政次郎は、息子をいかに育てたのか?
父の信念とは異なる信仰への目覚めや最愛の妹トシとの死別など、決して長くはないが紆余曲折に満ちた宮沢賢治の生涯を、父・政次郎の視点から描いた物語です。
父の信念とは異なる信仰への目覚めや最愛の妹トシとの死別など、決して長くはないが紆余曲折に満ちた宮沢賢治の生涯を、父・政次郎の視点から描いた物語です。
父たる者の厳しさで子供たち対峙しようとする政次郎ですが、元来が心の優しい人なのでしょう、
愚かしさと温かさに満ちた人柄で描かれています。
愚かしさと温かさに満ちた人柄で描かれています。
この父がいたから宮沢賢治の現在があると思える、不器用で誠実な父の愛の物語、
母親が題材になっている話は多いですが、父の子への愛の物語はあまりないのではないかな?
母親が題材になっている話は多いですが、父の子への愛の物語はあまりないのではないかな?
心が暖かくなる物語でした。
最近読んだ本の中で一番好きです。
最近読んだ本の中で一番好きです。
門井慶喜さんの他の本もよんでみようー。
- 単行本デビュー作品
美術探偵神永美有と短大の美術講師佐々木昭友が名画の真贋の謎を解くミステリー小説です。
シリーズ物であと2冊あります。
シリーズ物であと2冊あります。
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