2018年1月24日水曜日

【佐藤正午】月の満ち欠けを読みました

            

昨年度の直木賞受賞作品佐藤正午氏の「月の満ち欠け」を読みました。
生まれ変わりの物語です。
偶然であった男女が30年後、男性はそのまま年令を重ねて50代に。
女性の方は7歳の少女として再会するというお話。
男性の名前は三角哲彦。女性の名は瑠璃
日常に潜んでいる生まれ変わりのサイン。
巡り巡って再び巡り合うというロマンチックな物語です。
50代を迎えた三角7歳の少女るりに向かって
瑠璃さん。ずっと待っていたんだよ…
と囁くラストシーンがとても素敵です。
生まれ変わってでも会いたい人がいるなんて、素敵なことだと思います。
もし自分が生まれ変われるとしたら…
私は男性ではなく、女友達のもとに現れたいなぁ。
佐藤氏は女性の心を描くのが恐ろしくうまいように思えます。
私が小説家の方にうまいなんて言うのも、おこがましいことですが..
こちらは、果てしなく怠惰な女性を描いた物語です。

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