2017年3月22日水曜日

【読書】村上春樹さんの「騎士団長殺し」を読みました

       
村上春樹さんの「騎士団長殺し」を読みました。
1000ページにもおよぶ長編です。
あれ?今までの村上作品より随分読みやすい…
主人公は画家の男性。
大人の事情で、住むところをなくし、友人の父親が住んでいたという小田原の家を留守番代わりに使わせてもらうことになります。
友人の父親は高名な日本画家。
そこの屋根裏でひっそり眠っていた絵画をみつけ、梱包を解いてみると、それは彼の最高傑作とも言える程の出来栄え…
絵画が晒されたことにより様々な封印のようなものが解かれ、思いもよらない事態に巻き込まれていきます。
村上作品は、音楽が大事な要素になっていることが多いのですが、今回もたくさんの曲が登場します。クラシックからポップスまで、音楽への愛情の深さにいつも感心します。この話のメインテーマと言える楽曲はオペラです。
リヒャルト・シュトラウスの「薔薇の騎士」の曲が全編に渡って流れています。
1911年ドイツのドレスデン、宮廷歌劇場で初演されたオペラです。いまから100年以上も前のことです。Youtubeで流しながら全編を読み終えました。
薔薇の騎士組曲
本来村上春樹さんの文章が少し苦手でした。これまでの作品の中でいちばん読みやすく感じました。他の作品よりも登場人物が自分の中で描きやすかったからかもしれません。最後まで読むとまた最初に戻りたくなりますよ!

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